白内障手術のときにMGDチェック!
みなさま こんにちは。
東京の桜ももうほとんど終わってしまいましたが、今年は比較的長い間桜を楽しむことができたように思います。
さて、今日はあたらしい論文をご紹介したいと思います。
Prevalence of meibomian gland dysfunction at the time of cataract surgery. Cochener B1, Cassan A2, Omiel L2.
J Cataract Refract Surg. 2018 Feb;44(2):144-148.
こちらはフランスからの論文で白内障の手術が決まった患者さん180人342眼のマイボーム腺形態(マイボグラフィー)と機能(マイバムグレードと油層厚)を検査したところ、52%がMGDでそのうち半数が自覚症状がなかったとのことです。
そして、この論文の結論は
Comprehensive preoperative testing should routinely include evaluation of meibomian function.
白内障の術前検査にマイボーム腺機能検査をルーチンに入れるべきだ。
この結論は、最近のLIME研究会のメッセージとして発信していることの1つなので、新しいエビデンスが加わるのはうれしいことです。
白内障の手術後に、無症状だった患者さんの何割が実際MGDの症状を発症するのかも気になりますね。