コンタクトレンズと涙のあぶら
こんにちは。LIME研究会「涙のあぶら」プロジェクトの福岡です。
コンタクトレンズ装用でマイボーム腺が短縮することは有田先生のご研究でよく知られていますが、コンタクトレンズ装用で涙のあぶらの厚み(lipid layer thickness)も薄くなることがわかりました。すなわち、コンタクトレンズ装用が、マイボーム腺の形態だけでなく機能にも影響しうるということです。
コンタクトレンズ装用をしている方は、コンタクトレンズ装用をしていない方に比べて、コンタクトレンズをはずしているときの角膜上の涙のあぶらの厚みが薄くなっていました。また、ソフトコンタクトレンズをはずした後の角膜上の涙のあぶらの厚みが、眼の乾燥感と関連する可能性がありました。
Meibomian Gland Dysfunction and Contact Lens Discomfort.
Arita R, Fukuoka S, Morishige N.
Eye Contact Lens. 2017 Jan;43(1):17-22. doi: 10.1097/ICL.0000000000000351. Review.