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洗顔・洗眼に関する多施設アンケート結果レポート
始めに
2014年9月〜10月の間に、全国の眼科診療所・眼科診療科にご協力を頂き、洗顔・洗眼に関するアンケートを行いました。
北海道から沖縄まで、全国24施設の医療機関にご協力頂き(図1)、合計3001人の方からの結果を集めることができました。
「3001人アンケート」と題しまして、その結果のまとめを報告します。
方法とアンケート項目
今回のアンケートは、眼科診療所・診療科を受診した患者様に受付でアンケートをお渡しし、無記名で回答・回収するという方法で行いました。
アンケートは下記5項目について質問し、回答を得ました。
- 年齢:65歳以下,65-70歳,71歳-80歳,80歳以上
- 性別:男性,女性
- 洗顔頻度:毎日(朝のみ、晩のみ、朝晩2回),時々,ほとんど洗わない
- 石鹸・洗顔フォーム使用:使っている,使っていない
- 洗顔意識:意識して洗っている,特に気にしていない
アンケート結果
(1,2)年齢分布、性別は図の通りです。
65歳以上の方が全体の4分3近くを占め、また男女比は1:2でした(図2)。
(3)顔を洗いますか?という質問について、大部分の方は1日1回以上顔を洗うとの回答でした。
九州・沖縄地方では1日2回洗う、という方が多かったのに対し、北海道・東北・北陸では1日1回、という方がやや多い傾向が見られました(図3)。
(4)洗顔時に石鹸・洗顔料を使うかどうか、については、全体の4分3近くが石鹸/洗顔料を使っているということが分かりました。
地域による明確な差は見られませんでした(図4)。
(5)洗顔時に目元を意識して洗っているかどうか、については、43%が意識して洗っている、という回答でした(図5)。
考察
眼科診療所・診療科を受診する患者さんを対象に、日常のフェイスケアについてのアンケートを行いました。
回答頂いた方の数が3000名を越える大規模な調査を行うことができました。
顔を洗うこと自体について、多少の地域性は見られましたが、大部分の方がきちんと洗っていることが明らかになりました。
一方では、目もとを意識して洗っている方は半数に満たず、目もとを洗うことの重要性が十分に浸透しているとは言い難いと思われます。
今回の調査は、眼科診療所・診療科での患者さんを対象としたものであり、目の健康にとても興味がある方々だと思われます。
そのような方々を対象にしているにもかかわらず、半数弱という結果は、目元の洗浄、すなわちリッドハイジーンの重要性を啓蒙周知していく必要があることを示しているものと考えられます。
最後に
LIME研究会では、今後も様々な観点から調査を行っていきたいと思っています。
ご協力頂きました先生方にお礼申し上げるとともに、今後ともご支援賜りますようお願い申し上げます。
(文責・有田玲子,森重直行)