LIME研究会

大島眼科病院に異動して3ヶ月がたとうとしています。異動当初より,毎週水曜日 午前・午後に角膜・ドライアイ外来を開設していただいています。午前中は私森重が,午後はあの大御所西田輝夫先生が診療をされています。午前中の角膜・ドライアイ外来では,これまで当院で診療した患者様のうち,難治性の患者様を予約制で診療したり,他院からご紹介いただいた患者様の診療を行ったりしています。午後の西田先生の外来では,さらに難治性の角膜疾患の診療を中心に行っていただき,私も参加して継続的・積極介入的な診療を行えるようにしています。

この外来には「ドライアイ」と名称がついていますが,現在は涙液異常のみの患者様の診療はほとんど行っていません。角膜疾患を診療していく上で,涙液異常があれば適切にその異常を検出し,角膜障害の一因となるであろう異常を改善し角膜障害を治癒せしめる,というスタンスだと思います。そういった意味では,“オキュラーサーフェス外来”と呼称すべきかもしれませんが,なかなかしっくりこないので,このような名称となっています。私の名刺の裏面には,Division of Cornea and Ocular Surfaceとなっており,本心はここにあると思います。

これまでの大学での恵まれた環境での診療とは違い,限られた設備で最大限の効果を発揮するというなかなかの難題に立ち向かっていますが,徐々にできると思っています。なんたって,あの西田先生がいますから…

名刺の裏面です。

名刺の裏面です。