マイボーム腺脂 (meibum)の色は不飽和脂肪酸と関連する(IOVSにacceptされました)
”Meibum Color and Free Fatty Acid Composition in Patients with Meibomian Gland Dysfunction” in press
[医療従事者用ページ] 活動記録:論文・雑誌掲載 (詳細は参照ください)
ARVOで私が発表した上記演題が雑誌IOVSに本日acceptされましたのでご紹介いたします。こちらは、参天製薬との共同研究で行ったものです。
MGD患者さんではマイボーム腺の脂の色は不飽和脂肪酸の量と有意に相関することがわかりました。つまり、臨床現場で観察できるマイボーム腺の脂の色(透明、混濁、黄白色)は研究室でしか行えない脂質解析の結果である不飽和脂肪酸の量を反映することがわかったのです。
マイボーム腺の脂の解析の歴史は長いのですが、サンプルが少量であることや、最重症の患者さんの脂はとれないことなどからなかなかこれといったはっきりした成果が出にくい領域の研究です。
しかし、病態に迫る研究をしていかないと新しい治療法が産みだせませんので、これからも多くのかたがたのサポートをうけながら、MGDの病態の解明、治療法の開発をしていきたいと思っています!