続・続・眼不定愁訴の日内変動
みなさま こんにちは。 有田玲子です。
本日も複数寄せられてたご質問にお答えする意味でブログをアップさせていただきますね。
質問:眼圧みたいに患者さんの症状は1日のなかで変化するのですか?
解答:はい、するんです。しかもそれが重要な鑑別診断のヒントになるんです。
昨日のブログでも書かせていただきましたように
ドライアイの症状→夕方以降(涙液分泌が減少したときに)、症状が悪化することが多い
眼瞼炎の症状(前部、後部とも)→朝起きたときに一番ひどい
(睡眠時のマイボーム腺分泌脂や分泌物、眼脂などが睫毛の周りに付着する。日中は瞬目運動により均一にマイバムが涙液に分布し、不快感は減少することが多い)
ドライアイと眼瞼炎が合併していると・・・一日中つらいです・・・
でも、よく患者さんのお話しを聞いてみてください。
”朝と夕方、どちらがよりつらいですか?”
両者を合併していてもどちらかが主体でどちらかは2次的なものであることが多いので、どちらが主体かにより、1日中つらい患者さんでも、本当は眼瞼炎とドライアイ、どちらが主体の病態で、どちらをメインで治療しなければならないか、が見えてきます。
患者さんの症状って時に曖昧で、時に私たちを迷わせるものですが、多くの情報やヒントが隠れていますね。