MGDは誤診されてる?!
みなさま、お久しぶりになってしまい申し訳ありません。
お元気でしたか?
臨床眼科学会も無事終わり、インストラクションコースにご参加いただけたみなさま、本当にありがとうございました。今年も多くのかたがたにご参加いただいて大変うれしかったです。今後もみなさまの日々の臨床のお役に立てますよう努力していきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
今回は論文のご紹介をいたします。
“Dry Eye” Is the Wrong Diagnosis for Millions.
Korb DR, Blackie CA.Optom Vis Sci. 2015 Sep;92(9):e350-4
私のタイトルと矛盾しているようですが内容はこちらです。
ドライアイ=水が足りない
と誤解されて水を足す治療(点眼)を処方されている症例が世界中に何百万にもいるが、本当は油が足りないタイプのドライアイがそのように誤診されている場合が多いので、しっかり診断してニーズに合った治療をしていきましょう、というメッセージが込められたものです。
Dr. KorbはTearScineceという会社を作ったひとで、世界で唯一油層厚を定量的に測定できるLipiViewやクリニックでできる温罨法LipiFlowを開発したかたです。ご本人にはARVOなどアメリカの学会で何回もお会いしたことがあり、80歳を超えているとはとても思えない情熱をもってMGDの重要性を語っていただけます。