必殺!めいぼグラフィー(マイボーム腺関連疾患の鑑別・その2)
本日は、マイボーム腺関連疾患の鑑別に有用な非侵襲的マイボグラフィーの論文をご紹介します。以下、二つは帝京大学の根本先生、溝田先生、笹島先生との共同研究でまとめたものです。
1) 根本裕次, 溝田 淳, 有田玲子, 笹島ゆう子: 非侵襲的マイボグラフィーで観察したマイボーム腺癌の1例. 眼臨紀7: 95-99, 2014.
2) Nemoto Y, Arita R, Mizota A, Sasajima Y: Differentiation between chalazion and sebaceous carcinoma by noninvasive meibography. Clin Ophthalmol, September 2014 Volume 2014:8 Pages 1869-1875
眼瞼の腫瘤性病変診断への応用として、脂腺癌は高反射、霰粒腫は低赤外光反射(低反射)(根本裕次 眼臨紀7 2014、Nemoto Y . Clin Ophthalmol (in press))
霰粒腫の肉芽では低反射、脂腺癌では境界不明瞭な高反射、脂肪顆粒では境界明瞭な高反射だった(Nemoto Y, Clin Ophthalmol (Clin Ophthalmol 2014)。
マイボーム腺機能不全(MGD)に興味が偏りがちな私ですが、眼瞼腫瘍や眼瞼疾患(内反症や外反症など)にマイボグラフィーが応用され、患者さんのお役に立てるのであれば本当にうれしいことです。
帝京大学の先生がた、大変お世話になりありがとうございました!!
(左から根本先生、溝田先生、私、笹島先生((病理の先生です))